看護師の仕事の現状

まず病院の定義ですが、医師(歯科医師なども含む)が公衆や不特定多数の人々のために医療行為や歯科医療行為を行う施設で、20人以上の患者を入院させるための施設を持つものとなります。地域密着型の病院であるとか、第二次救急医療機関がこれにあたるでしょう。
病院の中でも100人以上の患者を入院させる施設がある病院が総合病院とされ、診療科目には内科、外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科を含む医療機関のことを呼びます。

2006年の統計では、病院(この場合は医療法人)は全国で約7800余りあり、その中で東京は全体の約8割と多くを占めています。
ただし、人口10万人に対する病院数でみると、東京は最低クラスに位置づけられます。これはやはり人口の集中によるものです。そのかわり、東京には施設の整った大病院が多く、その分、恵まれた医療が受けられる環境にあると言えます。近隣の県からの来院患者数も多く、外来勤務の看護師は重労働を強いられています。ベッド数の多さはすなわち入院患者の多さで、病棟勤務の看護師は非常に多くの仕事を行わなければなりません。医師の補助の他、バイタルの測定、重い医療機器の運搬、ナースコールの対応等の対応で残業時間もたいへん長くなります。看護師は高給与と言われていますが、このように激務だということや残業時間を含めて時給換算を考えると、決して高いものとは言えないかもしれません。そこで、よりよい職場を探しての離職が多くなるというわけです。その為、更に看護師不足に拍車がかかり、業務が大変になるという悪循環が起こります。

では大学病院の例を見てみましょう。
大学病院に勤務する看護師の平均年収は400万から600万と言われています。600万以上をもらっているのは看護主任以上の管理職クラスですので、給与水準としては他の公立病院、民間病院と変わりありません。むしろ初任給(基本給)は低いくらいで、その他手当で補填している、ということになります。また、全体の傾向ですが、看護師の給与は最初が高くても昇給のカーブが非常に緩やかなので、勤続年数を重ねるごとに給与がアップする他職種と比べると、最終的にはあまり変わらないのです。
それでも、大学病院に転職してくる看護師が多い理由は、なんといっても様々なキャリアを積めることでしょう。恵まれた教育環境や、たくさんの症例の体験による知識や経験のアップは、給与には代え難い貴重なものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です